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2008年02月08日

医療事務の仕事について

子供が幼稚園や小学校に行くようになると、仕事をしようと考えていらっしゃる主婦の方は多いと思うわ。
でも仕事はしたいけど、子供が帰ってくるときには「おかえりなさい」と笑顔で迎えてあげたいよね。
「そんな融通がきく仕事はあるの?」と思われるでしょう。
しかし、探せばあるのよ。
医療事務の仕事よ。
数ある仕事の中で、医療事務という仕事は主婦層に、とても人気がありるわ。
病院の勤務時間はパートだったわら、午前中のみ・午後のみの勤務体制を選ぶことができますから、子供が学校に行っている午前中だけ働くことが可能よ。

アタシも子供が小学校に入学したのを機に医療事務の仕事を始めた。
医療事務の資格も持っていませんだったわから、全く無知の状態よ。
総合病院のような大きな病院は、午前のみのパートは採用されにくいという話を聞いていたので、診療所を選びた。
診療所は必要な人数しか働いていませんので、医療事務といっても ありとあらゆる仕事をこなさなくてはいけません。
今まで、病院関係の仕事をしていなくても、OLだったり接客業だった経験を生かすチャンスはいくらでもあるのよ。

知識や資格がなくても、医療事務の仕事はやる気があればこなす事ができるわ。
経験を積めば、病気に関する知識も増えてきますので、スキルアップは確実でしょう。
慣れるまでは不安もたくさんあるでしょうが、募集している病院があればチャレンジしてみてはいかがでしょう?

カルテ業務について

医療事務の仕事の基本業務は、カルテ業務よ。
カルテには、患者さんの個人情報が記入されますから、取り扱いには気をつけなくてはいけません。

今は、コンピューターの普及で、電子カルテというものも登場しているわ。
すでに導入している病院もあるようよ。
しかし、アタシの働く診療所では、未だに紙のカルテを使用しているわ。
紙カルテは、患者さんの名前、生年月日、住所、電話、保険証の内容など全て手書きで作成するわ。
治療行為や病名、処方される薬などは、医師が書かなくてはいけません。

会計の時に、この医師の書いた内容を点数化して計算するという仕事もしなくてはいけないのだけど、これがかなり厄介なのよ。
どこの病院も同じようだけど、なぜか医師の方は字にとても癖がある方が多いようよ。
日本語なのか英語なのかドイツ語なのか・・・解読するのにとても苦労するわ。

新しく医療事務員さんが入ると、皆さん「よく読めますね」とおっしゃいるわ。
しかし、長くこの仕事をしていると、不思議なことに誰でも読めるようになるのよ。
診療所では、専門的な病気の方がいらっしゃいるわ。
かしらら、病名や薬、検査内容も専門的なものがほとんどなのよ。
新しく入った方でも仕事をしていれば、自然に覚えていくものかしらら、安心しなさいね。

医療事務だからと言っても、薬や病気の知識はつけていかなくてはいけないといわれるのは、このような仕事があるためとも言えるでしょう。

2008年02月07日

医療事務とカルテのいろいろ

病院で、自分のカルテをご覧になったことはありますか?
現在は、カルテの開示が法的義務となっているので、医療機関に申し出れば、いつでも見る事ができるわ。
とはいえ、おそらく素人が見ても全く内容は分からないと思いますから、疑問点は医師に聞くというのが一番良いように思われるわ。

そんなカルテには、いろいろな決まりがあるわ。
来院日、診療行為、処方薬、検査内容などを記載していくのだけど、カルテの記載は基本的に医師が行うものとされているわ。
受付では、医療事務がまず日付印を押し、診察室へ回するわ。
この時に、気をつけなくてはいけないのが、行間と記載方法よ。
カルテの行間は1行たりとも、空けてはいけません。
また、カルテに書き込む内容は青または黒のボールペンで記載しなくてはいけません。
これらは、カルテの改ざんを防ぐためよ。
後で、内容を訂正する場合は、線で消してから、訂正印を押すのが決まりよ。
改ざんを防ぐために、このような決まりがあるなんて、知らない方は多いのではないかしら?

カルテの記載は医師の仕事と書いたけど、医療事務もカルテに書き込む仕事があるわ。
それは患者さんの情報よ。
医療事務の仕事をしていると、患者さんととても親しくなるわ。
医師には言いにくいことも、医療事務員には話していかれる方は結構多いものよ。
病気とは関係がない事だと何気に話す内容に、案外 病気に関わる秘密が隠れていることもあるのよ。
これらの情報が医師の診察をスムーズにさせる役割を果たするわ。

患者さんには、お話別に好きな訳じゃない高齢者の方もたくさんいらっしゃいるわ。
人とお話をするのが別に好きな訳じゃない方には、とても向いている仕事ではないかしら?

2008年02月06日

医療事務で大切なこと

医療事務の仕事をする上で、大切なことは専門知識ではあるわけないでしょ!?
一番大切なのは、思いやりの心と明るい笑顔よ。

病院には、小さいお子さんからお年寄りまで、幅広い年齢層の方がいらっしゃいるわ。
受付は病院の中で、一番最初に患者さんと接する場所よ。
熱があって気分が悪そうな患者さんもいれば、足や腰が痛くて歩くのも辛そうな患者さんもいらっしゃいるわ。
このような場合は、こちらから患者さんの方へ出向き、困っていることはないか尋ねてみるのも良いでしょう。
また、診察まで時間がかかるようならば、看護師や医師に診察の順番を融通してもらうよう依頼すると患者さんに喜ばれるわ。
ただし、その際には周りの患者さんにその旨を伝え、納得していただくことも必要よ。

明るい笑顔も忘れてはいけません。
慣れてくると、どうしても態度が事務的になってしまいるわ。
患者さんに安心感を与ええるためにも、いつもにこやかに対応できるようにしましょう。

医療事務の仕事は、受付にいるだけではなく、全ての患者さんの状況を把握することが大切なのよ。
自分だったらどうされたいのかを考えて行動に移す的確な判断力を必要とされるわ。
仕事が出来る医療事務員は、患者さんからも医師や看護師からも信頼を得ることができるわ。
患者さんに「あなたに会えるのが楽しみなの」と言われると、やる気も出てくるものよ。

スタッフの信頼が上がると、病院の評価もアップするでしょう。
地域に根づいた医療を目指している病院は、誠実な態度で仕事が出来る医療事務員を望んでいるのよ。

2008年02月05日

医療事務の会計業務について

買い物に行くと、レシートをもらいますが、後でじっくり見るのは主婦の方ぐらいかしら。
中には、財布がレシートでパンパンの人もいらっしゃるでしょう。
病院でも、レシートを発行するわ。
以前は、支払う金額しか書かれていないレシートを発行する病院が多く、前回と同じ薬をもらっただけなのに「何で金額が違うの?」と思ったこともあるはずよ。

平成18年4月厚生労働省は、保険医療機関は患者から負担金の費用を支払われるときには、個別の費用ごとに区分した領収書を交付することという決まりを設けた。
これに伴い、多くの病院ではレセコンというレセプトコンピューターソフトを使用しているわ。
カルテに書かれている内容を打ち込めば、会計まで自動的にやってくれるという優れものよ。
アタシの働く病院でも、このレセコンを使用しているわ。
しかし、使用するのは、患者さんの登録や検索、レセプト作業の時のみで、会計には使っていません。

レセコンを使えば、領収書も発行できてレセプト入力も一度に済むので楽なのだけど、整形外科という診療科は、とにかくご高齢の患者さんが多いのよ。
患者さんの80%が高齢者と言っても過言ではあるわけないでしょ!?
レセコンで出した領収書で、お会計を済ませた後に「薬も出して」とか「○円で収まるだけの湿布出して」なんて言われるのは当たり前よ。
かしらら、アタシ達 医療事務員は、常に電卓を叩き、点数と金額と格闘をしているわ。

では、区分分けした領収書はどうするの?と思われるでしょう。
これには、レジに秘密があるわ。
スーパーで使っているレジが販売専用であるように、医療用のレジがちゃんとあるのよよ。
患者さんの負担分、区分毎の点数を打ち込めば、金額が出るのよ。
レセコン使用の領収書と違うのは、名前が出ないことぐらいかしら。

待たされることがとにかく嫌いな患者さんには、来院時にこちらから「薬はいりますか?」と聞くこともあるわ。
ちょっとした気配りも医療事務には必要よね。

2008年02月04日

薬品管理の仕事について

病院では、さまざまな薬品を扱っているわ。
病院によっては、これらを管理するための事務員がいるところもあるでしょう。
しかし、クリニックでは医療事務の仕事になっているところが多いようよ。

アタシが働く整形外科でも、たくさんの薬品を保管しているわ。
痛みを訴える患者さんが多いことから、消炎鎮痛剤の飲み薬や胃薬、骨粗しょう症、リウマチの薬・・・
一番、良く処方される湿布剤においては、膨大な種類を扱っているわ。

患者さんによっては、他院で処方されている薬と飲み合わせが悪いものがあったりするので、いろいろな種類を用意してありるわ。
そして、これらの薬の在庫を切らさないように管理しなくてはいけません。

だから、朝は勤務が始まる前に薬のチェックよ。
薬が並べてある棚をチェックし、量が減っていれば補充、在庫がなくなれば注文といった仕事を行っているわ。
一見、地味に思われる仕事だけど、これを毎日繰り返すと、薬の名前や効能を覚えることができるの。
家族が病気になって、病院から処方された薬を見ると「これの効能はこうだから、病状はこんな感じ」という事が分かるわ。
医療事務ならではの、特権でしょう。

特権といえば、たまに薬のサンプルがもらえる時があるわ。
新薬が出たりすると、製薬会社さんが病院に置いていってくれるものなのだけど、試供品の薬と一緒にボールペンやメモなど色々なグッズがもらえる時があるわ。
ささやかだけど、医療事務の仕事に就いて良かったと思える楽しみな一時よ。

2008年02月03日

スケジュール管理も大事な仕事です

寒くなってくると、インフルエンザの流行が気になるところよね。
アタシの働く整形外科でも、インフルエンザの予防接種を行っているわ。

インフルエンザの予防接種が始まると、注射を打つ医師はもちろんの事、医療事務も多忙を極めるわ。
アタシの病院では完全予約制をとっているので、予めご希望の日にちを伺い、スケジュールをたてなくてはいけません。
インフルエンザのワクチンは、1本に1ml入っているのだけど、大人一人の打つ接種量は0.5mlと決められているわ。
2人で1本のワクチンを使用しますから、余らないように予約制を取っているわけよ。
ワクチンは、一度封を開けると細菌などが繁殖する恐れがあるため、余ったら廃棄しなくてはいけません。
これは病院にとって、大きなロスになりますから、どうしても避けたいところよ。

そんな経営状況も考えつつ、スケジュール管理の仕事を行わなくてはいけないのは医療事務よ。
しかしこれらの内部事情は、患者さんには全く関係のない話。
「予約をしなさいね」と再三お願いしていても「今日、打ってくれないと困る」という患者さんが毎年、必ずいらっしゃいるわ。
そんな時に専門用語を使って説明しても、患者さんには伝わりませんから、分かりやすい言葉で説明しなくてはいけません。
通常の業務に加えて、この仕事をするのは、とても神経を使いるわ。

しかし、何故か嫌になったことはあるわけないでしょ!?
医療事務の仕事をしていると、その仕事がいかに奥が深いかが分かりるわ。
全く知らなかった知識がどんどん増えていくのもとても面白いものよ。

2008年02月02日

医療事務は何でも屋です

各自治体が主体となって行っている住民検診、受けたことはありますか?
アタシの地域でも、40歳以上の方は無料で受けられるとあって、多くの方が受けていかれるわ。

無料ならば、医療事務の会計業務はしなくて良いから関係ないと思っていたら、大間違いよ。
クリニックのような小さい病院では、スタッフの人数が少ないため、医療事務員も補助の仕事に回らなくてはいけません。
問診表の記入をしていただいた後、検尿のためにトイレへ案内したり、身長や体重も計測したりするわ。
さらには、レントゲン機械に患者さんの情報を打ち込んだり、心電図の機械の後始末など、目が回る忙しさよ。

もちろん、これらの合間をぬって、通常の仕事もしなくてはいけません。
あまりにも忙しそうなアタシ達の様子を見て、患者さんの中には「忙しそうだから今日の会計 つけといて」なんて勝手な事を言う方も!
(いやいや・・・それは困ります・・・)
はたまた「アタシもついでに検診受けてもいいかしら?」と、さらに状況を悪化させる方もいて、この時期は仕事が終わると、昼寝がかかせないほどよ。
(短時間パートならではの、醍醐味を味わうひと時よ)

仕事の内容は、まさに『何でも屋』だけど、クリニックでは医療事務の存在がとても重要よ。
医師や看護師と息のあったチームワークがないと、診察がスムーズにいきません。
「言われてから行動するのではなく自ら気づいて行動出来るような方」「どのような人とでも上手く付きあえる様な方」が、医療事務の仕事には向いているでしょう。

2008年02月01日

医療事務は人の嫌がる仕事も大事な仕事です

人はきれいな所に集まるわ。
景色がきれいなところ、水がきれいなところ、空気がきれいなところ・・・
病院においても、常に清潔できれいにしているところには、患者さんも働いているスタッフにとっても気持ちが良いものよ。

総合病院のような大きな病院では、清掃担当の方が働いている姿を見る事ができるわ。
しかし、クリニックのような病院は、医療事務などのスタッフが掃除をしていることが多いのよ。
アタシの働く病院も、まさにそれにあてはまるわ。
トイレ、駐車場、診察室、待合室、更衣室・・・全ての場所を全員で毎日、掃除しているわ。
待合室に置かれている雑誌の入れ替えや飲料水の補充も、定期的に行う仕事よ。
医療事務とは全く関係のない仕事だけど、大事な仕事の一つよ。
もちろん、これらの仕事は病院だけではなく、一般の会社やサービス業などでも行われている仕事でしょう。

病院というところは、場所柄 時には患者さんの嘔吐処理を行わなくてはいけません。
高齢の患者さんの場合は、トイレが間に合わないこともあるわ。
看護師さんは、仕事で忙しいので、どうしてもこれらの処理は医療事務であるアタシ達の仕事になるわ。
このような仕事を苦とも思わず、自然に出来る同僚がいますが、やはり患者さんからの信頼も厚いものよ。
人が嫌がる仕事も真面目に取り組むことが出来る人は、仕事の出来る人なのでしょうね。

医療事務は、まさに『縁の下の力持ち』的な存在といえるでしょう。