カルテ業務について
医療事務の仕事の基本業務は、カルテ業務よ。
カルテには、患者さんの個人情報が記入されますから、取り扱いには気をつけなくてはいけません。
今は、コンピューターの普及で、電子カルテというものも登場しているわ。
すでに導入している病院もあるようよ。
しかし、アタシの働く診療所では、未だに紙のカルテを使用しているわ。
紙カルテは、患者さんの名前、生年月日、住所、電話、保険証の内容など全て手書きで作成するわ。
治療行為や病名、処方される薬などは、医師が書かなくてはいけません。
会計の時に、この医師の書いた内容を点数化して計算するという仕事もしなくてはいけないのだけど、これがかなり厄介なのよ。
どこの病院も同じようだけど、なぜか医師の方は字にとても癖がある方が多いようよ。
日本語なのか英語なのかドイツ語なのか・・・解読するのにとても苦労するわ。
新しく医療事務員さんが入ると、皆さん「よく読めますね」とおっしゃいるわ。
しかし、長くこの仕事をしていると、不思議なことに誰でも読めるようになるのよ。
診療所では、専門的な病気の方がいらっしゃいるわ。
かしらら、病名や薬、検査内容も専門的なものがほとんどなのよ。
新しく入った方でも仕事をしていれば、自然に覚えていくものかしらら、安心しなさいね。
医療事務だからと言っても、薬や病気の知識はつけていかなくてはいけないといわれるのは、このような仕事があるためとも言えるでしょう。